韓滔(かんとう)
韓滔。百勝将の綽名を持つ代州の民兵リーダー。自ら土を耕す農本主義者でありながら、斥候の運用に長けた現実主義の武人。彭玘とは長年の盟友。梁山泊の「志」に強く惹かれていく。
第10巻「濁流の章」
第1章 地威の星
代州の開墾地で兵たちに読み書きを教えながら農耕に励む。武松・李逵の滞在を受け入れ、彭玘から呼延灼の出陣要請を伝えられる。
第2章 地軸の星
精鋭二百を率いて呼延灼の指揮下に入り先鋒を担う。進軍中も地形と敵の気配を鋭く察知する。
第3章 天祐の星
寿張で梁山泊軍と対峙。麦の収穫を案じながら農民と戦場が共存する光景を見守る。
第4章 地英の星
連環馬作戦に参加し呼延灼を支える。高俅の命令を彭玘とともに拒否し離脱。その後、かつて代州で交流した李逵・武松と再会する。
第11巻「天地の章」
第4章 天地の星
晁蓋が率いる北方遠征軍の歩兵五百を指揮し官軍を打ちのめす遊撃戦に貢献する。双頭山での休息中に杜興や李忠と老境や死生観、晁蓋と扈三娘の情愛の気配について語り合う。曾頭市の賊徒討伐では制圧後に負傷した荘民たちの救護や薬の配布にあたる。
第12巻「天地の章」
第1章 地健の星
晁蓋の最期に同行していた責任を重く受け止めており、やつれた姿で梁山泊の会議に参列した。
第4章 地蔵の星
胃の不治の病を抱えながらも、呼延灼に対し「老いぼれにしかできない仕事がある」と語り、宋江を補佐して北京大名府での関係者説得に尽力した。撤収戦において、趙安率いる騎馬隊の急襲から宋江を守るために先頭で奮戦し、命懸けで敵の勢いを止めた末に落馬した。
第5章 地隠の星
第4章末の節にて、深夜の食堂を訪れた彭玘により、自らの死に場所を戦場に求めていた本心と、宋江を救って嬉々として死んでいった最期が盟友たちに語られた。