鄭天寿(ていてんじゅ)
銀細工師出身の清風山副頭目。繊細な技術と行動力を兼ね備えた人物。梁山泊の中では際立った知性と几帳面さを持ち、細部の仕事を丁寧にこなす職人気質がある。
第1巻「曙光の章」
第3章 天罪の星
清風山の副頭目で、銀細工師出身という経歴を持つ優男である。盧俊義の掲げる高潔な志に惹かれ、過酷な状況下でも彼に従った。軍に包囲される危険の中でも、最後まで山寨を守り抜く覚悟を示した。
第2巻「替天の章」
第5章 地耗の星
清風山の副頭目の一人であり、燕順や王英とともに、宋江が描く壮大な変革構想を実現するための北方の実力組織を支えている。
第3巻「輪舞の章」
第1章 地稽の星
清風山の叛徒の副頭目として活動し、他の二人の頭目と共に闇塩の道の安全を確保する。
第3章 天機の星
梁山泊の戦力分析において、清風山の主要な武将の一人としてその存在を明記されている。
第6巻「烈火の章」
第4章 天猛の星
清風山の副頭目。秦明との軍議において山周辺の罠や抜け道を熟知した地図を提示し、寡兵で官軍の大軍を翻弄するための防衛策を軍事面から支える。実戦では見張櫓から敵の布陣を冷静に観察し、刻々と変化する戦況を逐次地図に反映させて秦明の迅速な采配を助ける。戦勝後、秦明が構想する大規模な要塞化工事の軍議にも出席し、三山の防衛体制を強化するための現場分担を確認する。
第8巻「青龍の章」
第2章 地異の星
二竜山の歩兵隊長として、高熱を出した楊志の遺児・楊令を見舞い、かつて滄州で見た薬草の存在を秦明に伝える。官軍五千との戦闘では、自ら志願して崖を背にした退路のない「決死の陣」を敷き、敵の動揺を誘う。自らの不遇な過去を秦明に語りつつも、軍人としての誇りを持って戦場に臨む。
第3章 天富の星
崖っぷちでの激闘を制して官軍を潰走させ、緒戦の勝利に大きく貢献する。戦後、崖の途中に楊令を救うための蔓草を見つけて自ら降りて採取するが、足場の岩が崩れて転落死する。その死に様は、楊令や秦明の心に深い衝撃と男としての生き様を刻みつける。