宋万(そうまん)

梁山泊草創期からの古参副頭目。巨漢で膂力は群を抜くが、知略より実行力を重んじる直情的な性格。組織の土台を守り続ける堅実な存在として、黎明期から変わらず梁山泊を支えてきた。

第2巻「替天の章」

第2章 地幽の星

山寨の副頭目として登場人物欄に記載されている。

第4章 天間の星

林冲の槍の腕を試すために試合を仕掛け、十六人を一瞬で圧倒した彼の実力に心酔する。林冲とともに養生所の建設などを進める中で、志を忘れた王倫への不満を募らせる。

第5章 地耗の星

楊志との決闘に向かう林冲に同行し、その激しい戦いを見届ける。王倫が林冲を疎む姿を見て激怒し、彼を討つべきだと林冲に訴える。

第7章 地妖の星

聚義庁にて林冲を殴る芝居を打ち、王倫を油断させてその処断を助ける。王倫の首を高く掲げ、集まった兵たちに新しい時代の到来を宣言する。

第8章 地魔の星

自身の未熟さを痛感し、夜通し練兵場を走るなど自らを厳しく鍛え直す。歩兵隊の隊長として、自らも兵の先頭に立って調練に励む。

第3巻「輪舞の章」

第2章 天慧の星

梁山泊の古参の頭目として、以前から兵にそれなりの調練を施していたことが公孫勝によって認められる。

第3章 天機の星

梁山泊の歩兵隊長として、要塞内の秩序維持や防御陣地の構築、新兵の管理を担う。

第4巻「道蛇の章」

第3章 地孤の星

楊志の入山を祝う断金亭の宴において、梁山泊の古参の歩兵隊長の一人として列席する。阮小二や焦挺らとともに楊志を温かく迎え、酒を楽しみながら新たな組織体制の中での連携を確認する。要塞内の秩序を維持する実務的な立場にありながら、同志との交流を深める梁山泊の日常的な一幕に登場する。

第7巻「烈火の章」

第3章 地周の星

梁山泊の古参の将として、少華山から移動してきた史進や朱武らとの合流や、山寨内での役割分担の調整に関わる。

第5章 地賊の星

梁山泊での軍議に参加し、新しく加わった楊春らと戦略について議論を交わし、組織の団結を確認する。歩兵隊長として山寨の守備を固めつつ、国家としての体裁を整え始めた梁山泊の運営を軍事面から支える。

第8巻「青龍の章」

第3章 天富の星

祝家荘への第十七次攻撃において、退却する部下たちを逃がすために最後まで戦場に踏み止まる。敵の執拗な追撃を一人で食い止めるが、全身に無数の矢を受けて壮絶な戦死を遂げる。

第4章 地悪の星

かつて焦挺や李忠を可愛がっていた兄貴分として、その死が残された者たちの心に重い影を落とす。彼の犠牲的精神は、新しく隊長となった李忠や焦挺が自らの職責を自問する際の指針となる。