盧俊義(ろしゅんぎ)

北京大名府の大商人出身で武術にも秀でた文武両道の人物。広大な商業ネットワークを梁山泊の物資調達に活かす。泰然自若とした風貌で、長期的な視野から梁山泊を経済面から支えた。

第1巻「曙光の章」

第2章 天孤の星

北京大名府の大商人として開封府に現れ、魯智深の接触を受けた。裏で大規模な「塩の道」を運営しており、戦のための軍資金を蓄えていることが示唆された。

第3章 天罪の星

阮小五と密会し、石炭輸送を装った闇塩の運搬を指揮した。宋江や晁蓋が動く時期を見極め、各地のルートを統合しようと画策した。

第5章 地暴の星

魯智深に軍資金を渡し、王進の行方などの情報収集を支援した。柴進や花栄とも密会し、政府の専売である塩を奪う作戦などで軍を撹乱した。

第2巻「替天の章」

第1章 天傷の星

北京大名府の大商人として、晁蓋のために闇塩の道を作り、戦の財源を確保していることが明かされる。

第3章 天暗の星

北京大名府の屋敷に魯智深を滞在させ、楊志とも会談して彼の心境を探る。

第5章 地耗の星

蔡京への生辰綱が奪われる情報をいち早く掴み、晁蓋たちの計画を支援する。

第8章 地魔の星

柴進と協力して北から軍馬を仕入れ、梁山泊の騎馬隊創設のために百二十頭もの馬を秘密裏に送り届ける。

第3巻「輪舞の章」

第1章 地稽の星

北京大名府の大商人であり、闇塩の道の元締として各地の同志を支援している。曹正に資金を提供して拠点を築かせ、二竜山を制圧して闇塩の道を守るよう指示を出す。

第2章 天慧の星

屋敷で石秀と面会し、塩の道を狙う青蓮寺の動きについて対策を協議する。自ら囮の船を出して敵の正体を炙り出し、致死軍による殲滅作戦を裏から支援する。

第5章 地魁の星

屋敷を訪れた武松や公孫勝と会い、遼や女真族の動向を視野に入れた壮大な戦略を論じる。宋の国外までを見据えた情報網を持ち、梁山泊の活動を財政と戦略の両面で支える。

第4巻「道蛇の章」

第1章 天退の星

梗概において、晁蓋や呉用と共に闇塩の道を作り、叛乱の軍資金を確保した最大の功労者として記されている。

第5章 天殺の星

彼が築いた闇塩の道を守るため、公孫勝率いる致死軍が各地で青蓮寺の闇軍と激しい攻防を続けていることが語られる。

第5巻「玄武の章」

第3章 地会の星

梁山泊の財源である闇の塩の道の構築者として語られ、弟子の蔣敬を厳しく教育した師としての存在感を示す。蔣敬を介して梁山泊の金銭や物資の管理を支え、組織の近代化に寄与する。

第4章 地空の星

塩の道が青蓮寺に発覚しつつある情勢に対し、呉用と密に連携して防衛策を練り、蔣敬を介して新たな拠点構築を支える。

第6巻「烈火の章」

第1章 地闊の星

北京大名府の大商人であり、闇塩の物流と情報を統括する元締を務める。

第2章 地文の星

魯達と連携して秦明勧誘の戦略を練り、古い塩の道を敢えて潰すことで官軍を欺く工作を行う。

第4章 天猛の星

秦明の入山後、塩の道の護衛強化のために致死軍の再編を主導し、梁山泊の基盤を固める。

第7巻「烈火の章」

第1章 地伏の星

梗概において闇塩の道を構築し、梁山泊の蜂起に必要な財源を支える重要な元締めとしての役割が語られる。

第5章 地賊の星

三万の兵力を三年間維持できるだけの厖大な資金を梁山泊に提供し、組織が宋という国そのものと対峙するための経済的基盤を支えていることが示される。また、その圧倒的な気配は魯達によって秦明らと並ぶ傑物として評される。

第8巻「青龍の章」

第1章 天暴の星

北京大名府の大商人として闇塩の道を管理し、梁山泊の財政を支える。柴進との会話の中で、青蓮寺の追求が厳しくなる中、孤独に道を護り続ける苦労が語られる。

第2章 地異の星

鄭天寿の回想シーンに登場し、塩の道が私欲のためではなく、民のための世直しに捧げられるべき志であることを説く。

第9巻「嵐翠の章」

第3章 地微の星

闇塩の道の全容を把握する唯一の人物として、青蓮寺から北京大名府における最重要警戒対象と見なされる。滄州の塩の道が危うくなったことを梁山泊へ報じ、各地に蓄えた塩の大規模な移動を差配する。

第6章 第6章

自らの危機を救った若者、李袞の正直な人柄と資質を見抜き、彼を梁山泊の将校としてふさわしい男に育てるため、史進の遊撃隊へと託す。

第11巻「天地の章」

第1章 地然の星

北京大名府の屋敷から動かず新たな「塩の道」の再編を静かに主導している。

第3章 地楽の星

他者からの言及を通じ、物流強化のために孟康を自身の側近として呼び寄せる人事を行う。

第4章 天地の星

青蓮寺の聞煥章らの分析により「闇塩の道」の真の支配者として特定され、その巨大な存在感が浮かび上がる。

第12巻「天地の章」

第2章 地傑の星

北京大名府の屋敷にて、盟友・晁蓋の訃報を知り深く憔悴した。十数日を経て立ち直ると、梁山泊の糧道を盤石にするため、燕青に宋江への書簡を託して送り出した。

第3章 地正の星

青蓮寺の執拗な捜査により拘束され、北京軍営の地下牢で沈機による苛烈な拷問を受けた。身体を徹底的に破壊されながらも、塩の道の機密を守るため、自らの精神を極限まで追い込んで沈黙を貫いた。

第4章 地蔵の星

燕青によって地下牢から救出され、背負われたまま北京大名府を脱出した。朦朧とする意識の中で、燕青に塩の道の要となる五十二の地名と人名を復唱させ、自らの命と共に機密を継承しようとした。

第5章 地隠の星

梁山泊の養生所で安道全の治療を受け、徐々に回復へと向かった。柴進に対し、北京大名府から持ち出した膨大な資料の整理を指示しつつ、命懸けで守り抜いた塩の道の再構築に静かな執念を燃やした。