李俊(りしゅん)

水上に生きる頭領で梁山泊水軍の将。江州の水域を知り尽くし、豪放な気性と海の男としての度量の大きさを持つ。広い人脈と水上での戦略眼で梁山泊の船戦を支える。

第4巻「道蛇の章」

第4章 天寿の星

掲陽鎮の闇塩商人として活動していたが、出会った宋江から「小さな自由のために大きな自由を捨てた」と厳しく批判され、真の叛乱への決起を促される。宋江の出発後、自ら山寨を築いて『替天行道』の旗を掲げ、攻め寄せた一千の官軍を奇策と穆弘らの支援によって撃退する。

第5章 天殺の星

彼が起こした叛乱の成功と官軍撃退の報告は、旅の途上にある宋江のもとにも届き、南方の同志の結束を証明するものとなる。

第5巻「玄武の章」

第1章 地進の星

宋江の危機を知らされ、これまで築き上げた闇塩の商売を捨てて宋江救出のために蜂起する。三千の叛徒を率いて江州へ攻め寄せるが、黄文炳が指揮する精強な官軍の前に苦戦を強いられる。梁山泊から来た楊雄と合流し、まずは城郭の守兵を殲滅して武器を確保する。

第3章 地会の星

公孫勝率いる致死軍や穆弘の軍と共に、官軍の堅陣を崩すべく幾度も突撃を繰り返す。童威・童猛兄弟が決死隊として道を開き、さらに林冲の騎馬隊が到着したことで、ついに官軍を壊滅させる。勝利の後は、宋江の指示に従い、一党を引き連れて楊志のいる二竜山へと向かう。

第4章 地空の星

六百の兵を率いて二竜山へ向かう途上、迎えに来た楊志と出会い、共に行軍しながら部隊の編成や指揮を学ぶ。楊志から軍人としての資質を高く評価されるが、直後に楊志が暗殺されるという衝撃の事態に直面する。包囲された二竜山を外側から援護するため、穆弘と共に官軍の兵站線を断つ戦いに身を投じる。

第6巻「烈火の章」

第2章 地文の星

南方の兵を率いて二竜山に合流し、三千を超える軍勢の半分を預かる隊長となる。当初は林冲の苛烈な調練に反発するが、その武勇と覚悟を目の当たりにして彼を真の総隊長と認める。林冲に対し、官軍の五千騎に対抗するため二竜山でも一千規模の騎馬隊を育成すべきだと提言し、その全面的な協力を約束する。

第5章 地劣の星

秦明の着任に伴い、二竜山での任務を引き継いで梁山泊本隊へと帰還する。

第7巻「烈火の章」

第5章 地賊の星

段景住が遼の地で買い付けた二千頭の馬を越境させるため、一千の兵を率いて国境付近へと出動する。鄧飛や孟康と協力し、官軍の追撃を巧妙にかわしながら名馬を梁山泊へと運び込むことに成功する。その後も官軍の動きを警戒しつつ、水軍や補給路の維持に腐心する。

第8巻「青龍の章」

第3章 天富の星

祝家荘攻撃の先鋒を務め、百名ずつの小隊による波状攻撃を指揮する。宿元景の騎馬隊との戦闘では、馬止めの柵や槍を用いて見事に防衛線を構築する。戦後、二千の敵を殲滅し、千五百頭余の馬を鹵獲した成果を報告する。

第4章 地悪の星

家荘軍の扈三娘による側面攻撃を受けつつも、穆弘とともに冷静に防衛線を維持する。

第5章 地勇の星

正面突破の総指揮を執り、ついに祝家荘内への突入を果たす。

第9巻「嵐翠の章」

第1章 天空の星

歩兵大隊長として会議に参加し、新たな寨の建設による一時的な兵力不足の懸念を表明する。

第4章 地走の星

梁山泊の防衛戦略について議論し、阮小七らとともに水軍を活用した兵員の迅速な移送体制の構築に尽力する。

第5章 地暗の星

一千の兵を率いて流花寨の救援に駆けつけ、その後、博州で包囲された盧俊義たちの救出任務を完遂して彼らを安全な場所まで送り届ける。

第11巻「天地の章」

第1章 地然の星

水軍の総隊長に就任し張順・阮小七とともに梁山湖から流花寨にかけての精密な水深調査を自ら行う。将来的な開封府侵攻において水軍が決定的な役割を果たすという壮大な構想を抱く。

第3章 地楽の星

平原の城郭攻略後に戦後処理の協議に参加し、水軍の活用による物流の遮断が宋を倒す鍵であることを再確認する。

第4章 天地の星

呉用と激しい議論を重ね、河川のみならず海をも制する水軍の強化を訴え流花寨との有機的な連携態勢を整える。

第12巻「天地の章」

第1章 地健の星

水軍総隊長として梁山泊に集結し、晁蓋の死を悼む儀式を経て、新たな軍事行動への準備を開始した。

第3章 地正の星

済州の食堂で裴宣や燕青と会い、流れの速い河川でも安定して動ける新しい軍船の構造について議論した。燕青から「船底に棒を通す」というアイデアを得た阮小二が即座に造船所へ戻るのを見送りつつ、水軍の物資移送について裴宣と協議した。

第4章 地蔵の星

河水に秘匿していた大型船隊を率いて北京大名府へ入城し、盧俊義が守り抜いた重要物資や関係者三百人を回収した。撤収時には、限られた時間の中で組織的な兵站任務を遂行し、梁山泊への移送を成功させた。