裴宣(はいせん)

元裁判所書記官で法と秩序に精通した知識人。腐敗した司法に見切りをつけ梁山泊に加わった。公明正大な性格で、組織内での規律や記録管理に手腕を発揮する。その冷静な判断力が裁きの場で培われた洞察力を組織のために活かす。

第1巻「曙光の章」

第5章 地暴の星

京兆府の裁判所の書記官(孔目)として登場した。晁蓋とは旧知の仲であり、役人の身でありながら晁蓋、魯智深、武松らと共に酒を汲み交わした。腐敗した体制の中にありながら、彼らと同じ志を共有していることが描かれた。

第2巻「替天の章」

第4章 天間の星

京兆府の書記官(孔目)を辞した後に晁蓋らと合流し、渭州の地図を提供するなど牢城襲撃の準備を全面的に支援する。公孫勝の救出成功後は、そのまま宋江らの本拠地である鄆城へ向かう一行に加わり、志を共にした。

第8章 地魔の星

梁山泊において軍律の制定や兵の行動を巡視する職務に就き、組織の規律を厳格に保つ役割を果たしている。

第3巻「輪舞の章」

第3章 天機の星

梁山泊の「文治省」で軍律と行政実務を担当する。呉用と共に頭目たちの序列を定める作業にあたり、公正な視点から各人の役割を評価する。組織が単なる賊の集まりではなく、一つの「国」としての体裁を整えるための秩序構築に貢献する。

第5巻「玄武の章」

第3章 地会の星

梁山泊内の規律を厳格に司り、不公平のない管理体制を敷くことで呉用から全幅の信頼を得る。呉用が北方へ旅立つ際、留守中の規律維持と山内の安定を蔣敬らと共に託される。

第6巻「烈火の章」

第3章 地狗の星

梁山泊の文治省で規律や法を担当する男。段景住とともに北方の巨大な牧へ向かい、蕭譲らが作成した偽の通行許可証を用いて、官軍の役人を装いながら軍馬三百五十頭を買い付ける任務に従事する。緻密な書類工作と法務知識を駆使して厳しい検問を潜り抜け、大量の軍馬を安全に梁山泊側へと引き渡す大役を完遂する。

第7巻「烈火の章」

第5章 地賊の星

文治省の規律担当として、聚義庁での重要会議に参加し、全軍の戦略立案を見守る。官軍の新たな戦術に対抗するための軍の再編や役割分担を確認し、組織の統制を支える。行政や法務の面から梁山泊を一つの国家として機能させるべく、実務面での基盤固めに注力する。

第8巻「青龍の章」

第5章 地勇の星

祝家荘陥落後の戦後処理のため、文治省の規律担当として十名ほどの部下を率いて独竜岡へ赴く。占領した地域の民の数や耕地の広さを正確に把握し、管理に必要な書類を整える実務の責任者を務める。軍事的な勝利を梁山泊の盤石な統治体制へと繋げるため、現地の掌握と秩序の構築に尽力する。

第12巻「天地の章」

第3章 地正の星

占領した済州にて、新たな法の制定や戸籍の作成、商業の統制といった民政の指揮を執った。食堂で李俊や燕青と会い、物資移送の効率化や水軍の船の構造について議論を交わした。兵と民の喧嘩を裁く際、双方に糞尿運びの労役を課す公平な裁定を下し、「鉄面孔目」としての名声を高めた。

第4章 地蔵の星

北京大名府での異変を知り、救出のために馬を求める燕青を送り出した。