穆弘(ぼくこう)
穆春の兄で誰も遮れないという綽名を持つ豪傑。村の紛争を治めるほどの影響力と突進力・統率力は敵を圧倒する。兄弟の絆を大切にしながら梁山泊の戦力として活躍する。
第4巻「道蛇の章」
第2章 地鎮の星
弟の不始末を詫びて宋江一行を自邸に迎え、宋江との対話を通じて己の内に飼う「獣」と向き合う。宋江から志の重要性を説かれ、不当な権力に屈しない生き方と叛乱の本質について思索を深める。
第4章 天寿の星
李俊が賄賂を使って役人を丸め込むやり方を批判するが、彼が真の叛乱に踏み切ると密かに援護を計画する。官軍一千が李俊の山寨を攻めた際、兵を率いて地形を利用した石攻めと大喊声による攪乱を行い、李俊軍に劇的な勝利をもたらす。
第5巻「玄武の章」
第1章 地進の星
掲陽鎮一帯の顔役として一千以上の兵を率い、李俊と共に宋江救出の戦いに加わる。父から「自分の果たせなかった夢を兄弟で果たせ」と送り出され、不退転の決意で官軍に挑む。武装や兵力で劣りながらも、李俊と連携して江州郊外で官軍と対峙し続ける。
第3章 地会の星
官軍の最強部隊に追い詰められた李俊を危機一髪で救い、二つの陣を一つにまとめて反撃の機会を窺う。江州制圧に向けた総力戦では凄まじい勢いで攻撃を仕掛け、林冲の騎馬隊と合流して敵を潰走させる。戦後は、宋江から楊志のいる二竜山へ向かうよう命じられ、李俊らと行動を共にする。
第4章 地空の星
二竜山へ向かう道中で楊志と出会い、軍の規律や組織の作り方について深い感銘を受ける。楊志が暗殺された後は、石秀が守る二竜山を外から救うため、李俊や林冲と協力して官軍を背後から襲う。梁山泊の本隊が到着すると同時に、官軍の背後を突き崩して挟撃体制を完成させる。
第6巻「烈火の章」
第2章 地文の星
李俊とともに二竜山に入り、歩兵部隊の指揮と調練に当たる。林冲が楊志の遺児である楊令を厳しく鍛え上げる様子を見守り、当初抱いていた対抗心を捨てて林冲の指導力に心服する。
第5章 地劣の星
二竜山へ着任した秦明に対し、最初は挑発的な態度をとる弟の穆春を制しようとする。しかし、秦明の圧倒的な威厳と花栄の弓技を見せつけられたことで彼らを新たな指揮官として認め、自らは李俊とともに梁山泊へとむかう。
第7巻「烈火の章」
第5章 地賊の星
梁山泊での軍議に参加し、少華山を捨てて合流した史進たちの判断について、他の将領たちと激論を交わす。呉用が提案する戦略に対し、現場の指揮官として率直な意見を述べ、梁山泊の団結を確認し合う。官軍の「荘軍」戦術の脅威を知り、練兵場へ降りて自らの歩兵隊の訓練に一層の熱を入れる。
第8巻「青龍の章」
第3章 天富の星
五千の攻撃軍の中核を担い、犠牲を厭わぬ覚悟で祝家荘の堅固な罠に立ち向かう。宿元景の騎馬隊に対しては、李俊と連携して歩兵の槍隊を整然と展開させる。
第4章 地悪の星
家荘軍の挑発を抑えつつ、祝家荘軍を引き出すための粘り強い野戦を続ける。
第5章 地勇の星
三百名を率いて李家荘経由で迂回し、西門から祝家荘内部への突入に成功する。焦挺とともに敵を挟撃し、勝利を決定づけるが、戦後に倒れた焦挺の姿に立ち会う。
第9巻「嵐翠の章」
第1章 天空の星
歩兵大隊長として首脳会議に出席し、新たな寨を四千の兵で守るという呉用の野心的な計画に疑問を投げかける。
第4章 地走の星
林冲の処遇について協議する軍議に参加し、人材不足の中で新たな将校の配置をどう進めるべきか意見を述べる。
第5章 地暗の星
禁軍・楊戩との戦いにおいて歩兵の総指揮を執り、晁蓋とともに戦況を見極めながら冷静な陣形移動を行う。博州での盧俊義救出作戦が完了した後は、部隊を率いて梁山泊軍本隊と合流し、撤収作業を滞りなく進める。
第10巻「濁流の章」
第4章 地英の星
寿張の決戦で連環馬の突進を阻もうとして重傷を負う。弟・穆春が同じ戦いで命を落とした。
第5章 地刑の星
重傷から復帰し雪辱戦に参加。弟の仇である呼延灼に対して「憎しみ合って死んだわけではない」と悟り、同志として受け入れる大局観を見せた。本隊総指揮の一翼を担う。
第11巻「天地の章」
第1章 地然の星
呼延灼戦での負傷により右脚を引き摺りながらも本隊の指揮官として練兵場に立ち、楽和らの調練を厳しく検分する。
第4章 天地の星
梁山泊に到着した補充兵たちを整列させ宿舎の割り当てや配属を告げる軍務をこなす。呼延灼らとともに組織の重鎮として晁蓋との軍議に顔を揃える。
第12巻「天地の章」
第1章 地健の星
二千の兵を率いて梁山泊周辺に展開し、総力戦への備えを固めた。
第2章 地傑の星
済州攻略において李応と共に部隊を指揮し、城郭の制圧に貢献した。
第4章 地蔵の星
北京大名府の正面突破を狙う歩兵部隊を率い、激しい矢の雨を潜り抜けて城門の確保を成功させた。制圧後は軍営に移り、城郭の東西を巡回して治安の維持と敵の残党掃討にあたった。