蔡京(さいけい)
北宋の宰相で権力の頂点に立つ文官。巧妙な政治手腕と派閥操作で国を実質的に支配する。書家としての才能も高いが、その権力は私欲のために使われ、国の腐敗の根本原因となっている。
第1巻「曙光の章」
第2章 天孤の星
権力の頂点に立つ宰相として、巧妙な政治手腕で国を支配していることが魯智深や林冲の口から語られた。
第8章 地霊の星
李富の背後に潜む怪物として、この国の腐敗を生み出している根本的な原因であることが示唆された。
第2巻「替天の章」
第3章 天暗の星
宰相として青蓮寺の袁明を私的に引見し、禁軍の弱体化を防ぐための人事について相談した。高俅の軍を鍛え直すために地方から呼延灼ら有能な将軍を招致する策を承認した。文官による武官統治という宋の伝統を重視しつつ、軍が政治に介入しないよう絶妙な均衡を保つことに腐心した。
第6章 天異の星
北京大名府からの生辰綱が奪われたことに激怒し、二百の兵が守りきれなかった軍の失態を重く見た。袁明から闇塩の流通が叛乱の火種になるという警告を受け、青蓮寺の一千名の増員を許可した。袁明から渡された冊子『替天行道』を手に取り、政権を脅かす不穏な動きに警戒を強めた。
第3巻「輪舞の章」
第1章 地稽の星
北京大名府の梁中書から贈られる巨額の賄賂(生辰綱)の受取人として名前が登場する。
第3章 天機の星
袁明ら青蓮寺の幹部による議論の中で、腐敗した権力の中枢として描かれる。貧しい者の反発を力で押さえ込む方針をとっており、結果として各地で賊徒が跋扈する原因を作っていることが示唆される。
第6章 地好の星
青蓮寺の李富らから、その統治能力の限界を冷徹に分析される対象となっている。
第4巻「道蛇の章」
第3章 地孤の星
腐敗した権力の中枢として、民をすべて「灰」にすることで秩序を保とうとする統治方針が語られる。青蓮寺の袁明からは、国家の均衡を保つために利用されつつも、同時に権力の牽制対象とされている。
第5章 天殺の星
九番目の息子である蔡徳章を江州の知府に送りこむなど、身内を重用する弊害が指摘される。
第6章 天速の星
自らの権益を守りつつ、禁軍が編制した五千の精鋭部隊を息子の手柄にするために利用しようとする。江州の黄文炳からは、威を借るための名前として利用され、地方役人を威圧する道具とされる。
第6巻「烈火の章」
第4章 天猛の星
清風山での敗戦に大きな衝撃を受け、叛乱に対する危機感を深めて軍の威信回復を模索する。袁明の要請に応じ、北京大名府を中心とした大規模な討伐軍の編制を約束する。
第5章 地劣の星
長年屋敷に留めていた非凡な策士・聞煥章を帝に拝謁させ、禁軍の参謀として起用することで、青蓮寺と禁軍の連携を強化する。聞煥章が主導する合理的かつ大胆な軍改革や、宋江捕縛に向けた大規模な軍事動員を承認し、国家の存亡を賭けた戦いに挑む。
第7巻「烈火の章」
第1章 地伏の星
聞煥章からの要請を受け、軍管区への命令を迅速化させるための権限を青蓮寺に与えることを承諾する。この国が平時から戦時に入ったことを認識し、勅命を利用して青蓮寺の軍事行動を政治的にバックアップする。
第3章 地周の星
宋江捕捉に失敗した将軍たちの処刑を認め、国家の乱れを憂慮する皇帝の意思として官軍全体に厳格な軍紀を求める。
第5章 地賊の星
祝家荘における大規模な埋伏作戦を極秘裏に承認し、軍費調達のための屯田政策を推進して梁山泊殲滅に向けた経済基盤を整える。
第8巻「青龍の章」
第3章 天富の星
梁山泊の勢力拡大を看過し得ない脅威と見なし、青蓮寺の予算や人員を増強して徹底抗戦の構えをとる。
第4章 地悪の星
宿元景の騎馬隊が敗北した報を受け、宮廷で袁明や童貫と緊急に会談する。当面は禁軍を温存し、青蓮寺が主導する地方軍による梁山泊討伐を正式に認め、袁明に全権を預ける。
第9巻「嵐翠の章」
第1章 天空の星
祝家荘戦の敗北後、軍師・聞煥章の責任を問わないことを一言で決定し、権力者としての絶対的な影響力を示す。直接の登場はないが、官軍の人事や青蓮寺の活動を背後で支える最高権力者として描かれる。
第3章 地微の星
梁山泊の頭領たちが打倒すべき腐敗した宋国の頂点に君臨する宰相として言及される。民衆を苦しめる悪弊の象徴として、梁山泊側から強い敵意を向けられている。
第5章 地暗の星
童貫や袁明と密談を行い、梁山泊への反撃のために呼延灼の起用を検討する。帝の側近として高俅の専横を許すなど、政治的な暗闘の中心にいることが示される。
第12巻「天地の章」
第1章 地健の星
晁蓋死すの報を受け、態勢が整わないうちに予備の禁軍二万を動かして梁山泊を叩くよう命じる。
第2章 地傑の星
政治的意図を含んだ関勝への縁談を画策し、使者を送って彼に一方的な決断を迫る。
第5章 地隠の星
北京大名府が占領された事実に衝撃を受け、現地の責任を不問にする代わりに李富らに引き続き対応を任せる判断を下す。