梁中書(りょうちゅうしょ)
北京大名府の長官で蔡京の娘婿。貴族的な地位を持ちながら実務能力は高く、北京の軍事・行政を取り仕切る。腐敗した体制の中に組み込まれた有能な官僚という複雑な立場を持つ。
第2巻「替天の章」
第5章 地耗の星
北京大名府の留守として、岳父である蔡京への生辰綱(賄賂)十万貫を集め、その護衛を楊志に命じた。名門の血筋である楊志を重用することで、贈物に権威を添えようと画策した。楊志に対し、失敗の許されない任務であることを強調して強く圧迫した。
第3巻「輪舞の章」
第1章 地稽の星
北京大名府の留守であり、姑の蔡京へ十万貫という莫大な賄賂を送ろうとして楊志に護衛を命じる。
第3章 天機の星
彼が送った財物が奪われた事件が、青蓮寺の会議において梁山泊の台頭を示す端緒として言及される。
第6章 地好の星
自身の管轄下にある輜重隊が二竜山の賊徒に襲撃されたことで、北京大名府から大規模な討伐軍を派遣する事態に追い込まれる。
第8巻「青龍の章」
第1章 天暴の星
北京大名府の留守として、祝家荘に軍を送るための準備や、軍費稼ぎのための兵の徴発に関与していることが語られる。孫立や花栄らの会話の中で、地方軍を動かす実力者としてその名が挙げられる。
第9巻「嵐翠の章」
第1章 天空の星
北京大名府の留守として、索超を四年間にわたり私兵のように囲っていた様子が回想される。索超に訪れる武芸者の腕を試させるなど、贅を尽くした生活を送る権力者として描かれている。呂方の父である呂栄将軍を反逆者に陥れた元凶の一人と目されており、呂方からは両親を死に追いやった不倶戴天の敵として憎まれている。