呂栄(りょえい)

京兆府の将軍で王進の弟子。高俅派の陰謀に巻き込まれた人物で、その理不尽な失脚が王進を追われる身にした。権力の歯車に弄ばれた悲劇的な側面を持つ。

第1巻「曙光の章」

第1章 天罡の星

京兆府の将軍であり、王進の弟子である。高俅派の陰謀により叛乱の罪を着せられ、不当に捕らえられた。彼の逮捕が、師である王進が身に危険を感じて開封府を去る直接のきっかけとなった。

第9巻「嵐翠の章」

第1章 天空の星

呂方の父であり、かつて京兆府の将軍として索超を可愛がっていた様子が回想の中で描かれる。禁軍の腐敗を正そうとして高俅らに嵌められ、反逆の罪を着せられるが、武人としての誇りを守るため処断を拒んで自裁した壮絶な最期が語られる。その遺志は、息子である呂方の心の中に「国そのものを仇とする」という強い志として受け継がれている。

第3章 地微の星

楊令が子午山へ旅立つ際、秦明や解珍の会話の中で、宋建国の英雄・楊業に連なる魂を持った武人のひとりとして、その高潔な生き様が改めて引き合いに出される。